トラックスケールの導入を検討しているものの、実際にどれくらいのコストになるのかがわからないという人は多いはずです。とはいえ、トラックスケールの価格はケースバイケースで詳しい値段を一覧などにして掲載することは難しいというのが実情です。

しかしどういった要素でトラックスケールの価格が決まっているのかについては、ある程度お伝えすることができます。そこでここでは、トラックスケールの価格を決めている要素を紹介するとともに、安いトラックスケールを選ぶ際の注意点についても解説します。

本体価格を決めるのは「長さ」「ひょう量」「形状」

高くなる 安くなる
全体の長さ 長い 短い
ひょう量 大きい 小さい
形状 一体型、地上型 埋込型

トラックスケール本体の価格を決めるのは長さ・ひょう量・形状の3つの要素です。

長さが長いほど高くなるのは、単純に必要な鋼材と手間が増えるからです。また、重さのあるものを乗せるトラックスケールほど耐久性が必要なので、使用する鋼材が分厚くなって材料費が上がるため、ひょう量が大きくなるほど高くなります。

たとえば10tや20tのトラックスケールと70tや100tのトラックスケールでは使用されるH鋼の大きさや鋼板の厚みは1.5倍から2倍ほど違ってきますし、必要な補強の数も違ってきます。

形状が一体型になると鋼材や主桁の溶接箇所が増えるため、製作の手間を考えると、通常型よりもコストが少し上がってしまいます。形状が地上型になると高くなる要因としては、埋め込み型に比べて鋼材の量が多いことと、形状が若干複雑になっていることがあげられます。

カスタマイズによってもコストは変動する

指を差すメガネの作業服のサラリーマン

これらがトラックスケールの本体価格の基本的な考え方ですが、実際にはもっと細かな仕様の違いによって、値段は大きく変わっていきます。

たとえば基礎工事ひとつとっても、「地下から水が出やすい土地かどうか」「地盤が沈下しやすい土地かどうか」などによって深く掘るか浅く掘るかといった違いが出てきますが、それによっても最終的なコストは変動します。

また導入環境に合わせたカスタマイズの有無によっても、価格は変動します。ダイトクの標準的なトラックスケールはひょう量に応じて鋼材の厚みを設定していますが、お客様側から耐久性や寿命を重視したいという要望があれば、これを分厚くするというカスタマイズも可能です。

たとえば乗り台の鉄板厚みを+3mmや+6mmグレードアップすると、長さや形状に応じて数万円〜数十万円のコストがかかりますが、そのぶん耐久性がアップします。これにより長年使用頂いてもきれいなままで使い続けられたり、ロードセルの寿命を伸ばせたりといったメリットがあると考えられています(使用状況によります)。

あるいは道やヤードが狭く、一体型のトラックスケールの完成品をそのまま設置できない場合は、一体型のものを分離できるようにカスタマイズし、運んだ先で組み立てるという対応もできます。

この他、滑り止めのために縞鋼板を使ったり、トラックの乗り口の基礎の補強を行ったり、トレーラーの補助脚が乗るところだけを補強したりといった形でもカスタマイズは可能ですが、やはりそのぶんのコストはかかってしまいます。

ダイトクでは担当からの提案段階で、お客様からの入念なヒアリングを行い、「最適な一台」を提案させていただいております!

「安いトラックスケール」には訳がある

胸の前でバツを作る作業服の男性

もちろん細かなカスタマイズを施さず、安くトラックスケールを導入する方法がないわけではありません。しかしトラックスケールは見た目とは裏腹に非常に繊細な機械です。そのため無理にコストをカットしてしまうと、トラブルが生じる可能性も高くなってしまいます。

例えば「借地の関係で数年しか使用できないので、耐久性よりコストダウンを優先したい」といったお客様には、きっちりご説明をさせて頂いたうえで鋼材等の厚さや大きさを調整してコストダウンを行うことは可能ですが、やはりおすすめはできません。

各社企業努力の末にコストダウンの提案をしているとは思いますが、他社にはそういった「安くなる理由」をお客様に伝えずに施工を行うような不心得な営業マンもいるようです。

トラックスケールのような製品は、数年から十数年使ってみてようやく品質や耐久性が確認できるため、初めて購入されるようなケースでは見積書には記載されていないところまでを見極めるのは難しいと思います。

そんな時は弊社にお問い合わせ頂くのが一番ですが、お知り合いや御取引相手にお話を聞いてみるのもいいかもしれません。

まとめ

トラックスケールに限らず、ほとんどの買い物に言えることですが、「高いほどいい」「安いほどいい」と一概に言うことはできません。かといって頻繁に購入するものでもないため、お客様に詳細な購入ポイントを把握して頂くというのは、無茶な話です。

だからこそ、メーカーはお客様のことを第一に考えて適切なトラックスケールを提案できる必要があります。ダイトクがトラックスケール導入前に入念なヒアリングを行うのは、こうしたメーカーの役割を果たすためなのです。

トラックスケールの導入にあたって後悔のないようにしたいというお客様は、ぜひ一度ダイトクまでご相談いただければと思います。

ダイトクは、お客様にとって本当の意味で最適なトラックスケールをご提案させていただきます!