近年はトラックスケールの標準設備となる指示計でも、顧客の情報と顧客が持ち込んだ荷物の材料の種類や重量を紐づけて管理するといったことが可能になりました。しかしそれ以上の複雑な情報の管理となると、オプションの計量システムの導入が必要になります。

ここでは計量システムの概要や必要性を解説するとともに、ダイトクが提供する計量システムの特長を紹介。具体的にどんなことができるのかについても説明します。

INDEX
  1. トラックスケールの計量システムには何ができる?
  2. ダイトクの計量システムだからできること
  3. 「便利そうだな」と思ったらダイトクにご連絡ください!

トラックスケールの計量システムには何ができる?

トラックスケールにおける計量システムは、顧客情報の管理や、原料別単価管理、仕入管理、納品書・請求書の作成、運送費管理、あるいは拠点ごとのデータ分析などを行えるようにするソフトウェアです。近年は簡単な情報管理レベルなら、指示計でもできるようになっていますが、指示計でできる情報管理にはどうしても限界があります。

なぜなら指示計は、取引や証明に使える特定計量器の制度上、トラックスケールの一部に組み込まれているからです。そのため指示計は経済産業省などのチェックを受け、合格していなければ特定計量器として使用できません。

この経済産業省でのチェックは非常に細かいところまで見られるため、指示計で複雑な情報管理をできるようにしてしまうと、経済産業省の進める「適正な計量」から逸脱してしまう可能性があるため、チェックに引っかかる可能性も高くなってしまうのです。

トラックスケールと軽量システム

一方で、指示計とは別にパソコンにインストールして使うソフトウェアである計量システムに対しては、2018年現在の制度上はトラックスケールの一部として組み込まれておらず、これといったルールがないのが現状です。そのため計量システムでは制度に縛られない自由な情報管理が可能なのです。

計量システムに搭載されている一般的な機能の例は以下の通りです。

  • 窓口業務のサポート
  • 日報や請求書などの書類の作成・印刷
  • 請求業務の管理
  • 仕入業務の管理
  • 産業廃棄物を扱う事業者向けの書類(マニフェスト)作成 など

今まで手作業で行っていた業務を、パソコンを使って素早く処理できるようになり、かつその情報をリアルタイムで複数の人間や事業所で共有できるため、大幅な業務効率化につながります。

ダイトクの計量システムだからできること

トラックスケール向けの計量システムは、事業内容によっての違いは多少あるものの、基本的に各社で大きな違いはありません。しかしダイトクは専門のシステム会社との提携によって、低コストかつユーザー様のニーズに柔軟に対応できるシステムを提供しています。ダイトクの計量システムの特長は以下の3つです。

必要な機能だけの個別購入ができる

一般的な計量システムは、基本的に全ての機能が1つのパッケージとして販売されています。その場合この機能は別に必要ないというものも紛れている可能性もありますが、パッケージ製品なので切り売りをしてもらうことができません。パッケージ製品は導入の際に迷う必要がないという意味ではメリットがありますが、どうしてもコストはかさんでしまいます。

これに対してダイトクの計量システムは、大きく①「計量情報システム」②「売上情報システム」③「仕入情報システム」④「オプションシステム」⑤「カスタマイズ」の5つに分かれており、必要な機能だけを個別購入できるようにしています。

計量情報システム 出荷、買取、受入など業種に合わせて窓口業務をサポート。日報や請求書など、様々な書類の作成・印刷が可能になります。
売上情報システム 砕石・骨材などの製品の出荷や、廃棄物の受け入れによる請求業務の管理をサポート。
仕入情報システム 金属・古紙などの有価物の買取、商品仕入による仕入業務の管理をサポート。
オプションシステム 計量情報連携/在庫情報/運賃情報/現金出納/マニフェスト情報システムをオプションとして選べます。
カスタマイズオプション タッチパネルへの対応やキャッシャーとの連携、他社システムとの連携など運用に合わせたカスタマイズや、オーダーメイドのシステム制作が可能です。

例えば効率化を重視して業務に関わる全ての機能を購入することもできますし、最も基本となる計量情報システムだけを購入して、導入コストの大幅に節約することも可能です。

「システムやパソコンについての知識が全くない」「何を選んでいいかわからない」という場合でも、ダイトクの担当者がどんな機能がなぜ必要なのかをわかりやすく説明し、最適な計量システムを提案するので問題ありません。

あるいは最初の段階は計量情報システムだけを購入し、使い慣れてきた頃に売上情報システムや仕入情報システムを追加で個別購入するということも可能です。この「必要な時期に必要な製品だけを購入できる」というのもダイトクの計量システムのメリットとなっています。

サーバーレスで導入できる

パソコンを使ったシステムの導入には大きく2つの方法があります。ひとつはサーバーやネットワーク機器を購入したりリースしたりして導入するオンプレミス型、もうひとつはサーバーやネットワーク機器を使用せず、インターネットを介して導入するクラウド型です。

オンプレミス型は外部のネットワークと接続しないことでセキュリティに強くなる反面、サーバーなどの機器への初期投資や維持コストが高くなりがちです。一方、クラウド型は初期投資や維持コストが安く済む反面、外部のネットワークと接続するため、どうしてもセキュリティ面で不安が生まれます。

ダイトクではサーバーなどを導入するオンプレミス型と、クラウド型のいいところだけをとった計量システムを提供しています。というのも、計量システム自体のデータ構成を徹底的にシンプル化し、パソコンにそのままデータを保存できるようにしているのです。

そのためサーバーを置く必要もなく、かつクラウド型のようにネットワークを介して外部と接続する必要もありません。これにより、高い安全性を維持しながら低コスト化を実現しています。

データのバックアップに関しては、ユーザー様にUSBメモリや外付けHDDにバックアップをとってもらう形で運営をお願いしています。万が一なんらかのトラブルでバックアップが失われても、ほとんどのケースでダイトクの担当者の手によってデータを復帰させることが可能です。

現場のニーズに柔軟に対応できる

ダイトクの計量システムはオーダーメイドのシステムも制作できるほど、現場のニーズに応じて非常に柔軟に対応が可能です。しかし「柔軟と言ったって、限度があるだろう」と考える人もいるかもしれません。ところが今まで様々なユーザー様に計量システムを導入してきましたが、基本的に対応できなかった例はありません

確かにリサイクル業界や建設業界には歴史の古いトラックスケールユーザー様がたくさんいるため、「昔からこのやり方でやっているから、計量システムを導入しても同じやり方を続けたい」というケースも少なくありません。カスタマイズを前提としない計量システムでは、こうした細かなニーズには対応できないでしょう。

しかしダイトクの計量システムはカスタマイズを前提としているため、お客様としっかり打ち合わせをさせて頂き、昔からのやり方を変えずに計量システムに落とし込むという対応が可能です。

「便利そうだな」と思ったらダイトクにご連絡ください!

ダイトクの計量システムは柔軟にカスタマイズできるため、低コストで済むうえ、現在の業務のやり方はそのままに効率化することができます。「便利そうだな」と思ったら、ぜひ一度ダイトクまでご連絡ください。担当者が丁寧にお話をお聞きし、コストと機能両方において最適な計量システムの提案をさせていただきます。

必要な計量システムはお客様ごとに少しずつ違うもの。ダイトクではそれらに柔軟に対応させていただけます!