ダイトクではトラックスケールの製造・販売以外にも、トラックスケールを含めた様々なはかるための機器をワンストップサービスでレンタルしています。今回はその中から、長尺物や異形物の計量や計量作業を効率化できる吊りばかり(クレーンスケール)について紹介します。
長尺物の計量や作業効率アップに役立つ吊りばかり
吊りばかりは、クレーンスケールやホイストスケールとも呼ばれる、フックに荷物を吊り下げることで計量を行うはかりです。この吊りばかりを導入するメリットは、大きく2つあります。
一つは保有している台ばかりの計量台からはみ出るような長尺物や、計量台に乗せると転がってしまって安定しない異形物のほか、フレコンバックなどの袋や容器に入った製品を吊りばかりのフックに吊り下げてしまえば計量できるという点です。
もう一つは計量作業の効率化です。吊りばかりはフックに吊り下げることで計量を行うため、クレーンなどに取り付ければ計量とトラックへの積み込みを効率的に行ったり、移動と計量を効率的に行ったりすることができるのです。
上記のように手軽に計量できるという理由から棚卸や一時的な荷受け・出荷品の計量、故障したはかりの台替えなどで、ダイトクのレンタルサービスをご利用いただいています。
色々なところで活躍する吊りばかり
では吊りばかりは具体的にどのような場所で使われているのでしょうか。以下では具体例を挙げながら、吊りばかりの用途を紹介します。
製造業の工場での製品の出荷前計量
製造業の工場では設計重量と実際の製品重量を比較するために吊りばかりが使われたり、船積み書類を作成するための計量に使われたりします。
金属工場での金属の表面処理
金属は溶融亜鉛メッキやパーカライジングなどの表面処理を行う場合があります。表面処理を行うと金属の表面に膜が張るため、重量が変化します。この際、処理槽に金属を浸す前と浸した後で重量を比較することで、膜の厚みを管理することができます。
吊りばかりを使えば、吊り下げて処理槽に浸し、処理が終わったら処理槽から出すという作業を行いながら、同時に計量を行うことができます。これにより作業の効率化が実現できます。
スクラップ工場でのスクラップの計量
スクラップ工場ではフレコンバックやドラム缶などに入ったスクラップを、そのままクレーンで吊上げながら計量できます。またユニック車で回収に行った場合にも回収先で計量・積込を行うことが可能です。
養殖場での出荷前計量
養殖場では養殖魚を出荷する際、タモ網をクレーンに取り付けて魚をすくい上げますが、この際クレーンの根元に吊りばかりを設置しておけば、魚をすくい上げる作業と並行して計量を済ませられます。
工事・解体現場での建築資材・産廃の計量
ユニック社のクレーンの先端に吊りばかりを設置すれば、工事現場や解体現場で建築資材や産業廃棄物を、積み込みと同時に計量することができます。
ダイトクでレンタル可能な吊りばかり
ダイトクではこのように様々な場面で活躍している吊りばかりのうち、アメリカのはかりメーカーDILLON社の製品から1機種、JFEアドバンテックの製品から2機種、クボタ計装の製品から1機種をレンタルしています。
下表はこれら合計4機種について、どのような特徴があるかをまとめたものです。レンタル品選びの参考にしていただければ幸いです。
メーカー/製品名/型番 | 特徴 |
---|---|
DILLON社/ ダイナモメーター/Edx | ・ひょう量20トン、50トンの大型吊りばかり。 ・無線式手元表示器採用。 ・大型液晶画面採用。 |
JFEアドバンテック/防水型クレーンスケール/ATHW | ・国産品最高クラスの防塵、防水性能IP65。 ・ひょう量は1,000kg、3,000kg、5,000kg。 ・無線式手元表示器採用。 ・大型液晶画面に黒字LED採用。 |
JFEアドバンテック/クレーンスケール/ATH | ・ひょう量は1,000kg、3,000kg、5,000kg。 ・無線式手元表示器採用。 ・大型液晶画面に黒字LED採用。 |
クボタ計装/ホイストスケール/HS-CD-R | ・国産品最高クラスの防塵、防水性能IP65。 ・ひょう量は1,000kg、3,000kg、5,000kg。 ・無線式手元表示器採用。 ・大型液晶画面に赤字LED採用。 |
現場によってはトラックスケール以外にも様々なはかるための機器が必要になります。しかしそれらが必要になるたび色々な業者に発注していたら、時間も手間もかかってしまいます。そうした面倒を最小限に抑えたいのであれば、ぜひダイトクへご連絡ください。お客様に必要な製品を、まとめてご用意させていただきます。
なお、レンタル吊ばかりに検定品はございません。検定を受ける場合は計量法で定める使用地域に応じた重力加速度補正が必要となるため、使用地域がバラバラのレンタル品では検定を受けられないのが実情となります。ご理解のほどよろしくお願い致します。