ダイトクではトラックスケールをはじめとするはかるための機器以外にも、ユーザー様が必要とする様々な機器をレンタル品として提供しています。今回はその中から、アスベスト除去など特殊な作業環境で活躍する集塵機・真空掃除機について紹介します。
アスベスト除去などに使われる集塵機・真空掃除機
昭和30年ごろから使われ始め、様々な建築に使用されてきたアスベスト(石綿)。しかし実はこの物質が原因で肺がん等の深刻な病気を発症する可能性があることがわかり、現在はアスベストの製造・使用が禁止されています。
それだけではなく、アスベストを使用した建築物の解体工事などをする際も各都道府県の窓口への届出が義務付けられているほか、環境省が「建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアル」を作成し、適切かつ安全な作業方法の周知を図っています。
集塵機に求められる性能
このマニュアルにおいて、アスベスト除去に必要な機器の一つとして挙げられているのが集塵機です。集塵機は作業場内の空気を吸引し、いくつかのフィルターを通じて有害物質をろ過、そのあと清浄な空気として排出することで、作業場内を負圧に保ち、作業場の汚染された空気を外部に逃さないという役割を持ちます。
アスベスト除去の現場では、集塵機のこうした働きにより、作業環境中のアスベスト濃度を低減させるだけでなく、周囲の環境をアスベストから守っているのです。そのためアスベスト除去の現場においては、集塵機には以下の性能が求められます。
- 作業場内を−2〜−5Paの負圧にできる。
- 1次、2次フィルタに加えて、最後にHEPAフィルタが備わっている。
- 1時間に4回以上換気できる台数を設置できる。
真空掃除機に求められる性能
一方真空掃除機は作業前・作業中・作業後それぞれのタイミングでの清掃に必要な機器の一つとして挙げられています。といってもどんな掃除機でも良いわけではありません。なぜならフィルタ性能の低い掃除機で清掃を行えば、アスベストがフィルタを通過して排気口から吹き出し、汚染を拡散させかねないからです。
そのため「建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアル」には、HEPAフィルタを備えている真空掃除機を使うよう記載されています。
ダイトクでレンタル可能な集塵機・真空掃除機
ダイトクではこうしたアスベスト除去に求められる性能を満たした集塵機を1機種、真空掃除機を1機種レンタル品として提供しています。以下ではこれらの機種の特徴やアスベスト除去以外の用途などを紹介していきます。
小型集塵機PREDATOR750
サンワ・リノテック社の小型集塵機PREDATOR750は、約16kg(本体13kg)と軽量で、3台までなら積み重ねて運用することができます。
1次フィルターと2次フィルターに加えて、HEPAフィルターも完備。アスベスト除去はもちろん、2015年11月から特定化学物質障害予防規則(特化則)の対象となったRCF(リフラクトリーセラミックファイバー)撤去や、ダイオキシン工事や鉛工事の現場にも対応します。
なお集塵機をレンタル品として利用される場合は、作業中や作業後の取り扱いに特別な注意が必要になります。詳しくはPREDATOR750の詳細ページをご覧ください。
真空掃除機GM80C
業務用掃除機のリーディングカンパニーであるニルフィスク社の真空掃除機GM80Cは、非常に高いフィルター性能を誇る製品です。
大きめの粉塵を捕集するダストバッグ、より細かな粉塵を捕集するメインフィルター、そして2ミクロン単位の微粒子を99.5%捕集するマイクロフィルター、そして最後に0.3ミクロン単位の微粒子を99.995%捕集するHEPAフィルターと、フィルターを4段構えにしています。またホースや接合部から粉塵が漏れないように、いずれにも密閉構造を採用しています。
そのためアスベスト除去などの解体工事の現場以外にも、食品・医薬品産業、医療現場、化学、精密機器、ホテルなどの高次元の清潔さが求められるあらゆる現場で活躍しています。
ただしGM80Cに関しても、アスベスト除去等の現場で利用する場合は契約時・返却時に特別な注意が必要です。これについてもGM80Cの詳細ページをあらかじめご覧ください。
現場に必要な機器はダイトクでまとめてレンタル
現場によってはトラックスケールなどのはかるための機器以外にも様々な機器が必要になります。しかしそれらが必要になるたび色々な業者に発注しているようでは、無駄な時間や手間は増える一方です。
そうした面倒を最小限に抑え、より重要な作業に集中したいと考えるのであれば、ぜひダイトクへご連絡ください。お客様に必要な製品を、まとめてご用意させていただくことが可能です。