ダイトクではトラックスケールの製造・販売以外にも、トラックスケールを含めた様々なはかるための機器をワンストップサービスでレンタルしています。今回はその中から、高精度な計量をするための機器である電子天秤について紹介します。

INDEX
  1. 高い精度で様々な単位を計量するための電子天秤
  2. ダイトクでレンタル可能な電子天秤
  3. はかるための機器はダイトクでまとめてレンタル

高い精度で様々な単位を計量するための電子天秤

電子天秤 AJ-6200JS|新光電子

電子天秤(デジタル天秤)は高い精度で様々な単位を計量するための機器です。グラム(g)はもちろん、1個あたりの重さを基準に個数(pcs=pieces)をカウントしたり、基準質量に対する試料(はかるもの)の質量比率をパーセント(%)に換算したり、そのほか宝石の重さをカラット(ct)で、真珠の重さをもんめ(mom)で測ることができる電子天秤もあります。

電子天秤とよく似た名称で電子はかり(デジタルはかり)と呼ばれる機器もありますが、両者は明確に区別されています。大きな違いは精度で、デジタル計測器や電子天秤の大手メーカーであるエー・アンド・デイ社の電子天秤と電子はかりを比較するとその差は一目瞭然です。

というのも電子天秤の最小表示は汎用電子天秤と呼ばれる機種でも0.001g〜1g、マイクロ電子天秤と呼ばれるような高精度機種になれば、0.001mg〜0.01mgと文字通り桁違いの精度になります。

一方、電子はかりになると最小表示は0.01g〜50g。もちろんどちらもひょう量(計量可能な最大重量)が大きくなるほど最小表示単位も大きくなりますが、同じひょう量なら電子天秤の方が高い精度が出るように作られています。

ダイトクでレンタル可能な電子天秤

高い精度で様々な単位を計量する必要がある場面で活躍する電子天秤ですが、ダイトクではこのうち前述のエー・アンド・デイ社製の電子天秤を5機種、新光電子社の電子天秤を1機種レンタルしています。以下では重さ・状況・試料という3つの視点から、これら6機種の選び分けについて解説します。

どれだけ重いものをはかるのか?

電子天秤を選ぶ際は、これから電子天秤ではかろうとしているものが、おおよそどれくらいの重さなのかによって、機種を選び分ける必要があります。

メーカー 型番 ひょう量 目量(最小表示)
エー・アンド・デイ GF-400 410g 0.001g
GF-3000 3100g(3.1kg) 0.01g
GF-6100 6.1kg 0.01g
EK-12Ki 12kg 1g
GP-100K 101kg/61kg※1 10g/1g
新光電子 HJR-33KJS 33kg 0.1g

※1:GP-100Kは計量値が61kgを超えると目量が1gから10gに切り替わります。

上表はダイトクがレンタル品として扱っている6機種のひょう量と最小表示をまとめたものです。GF-400は目量(最少表示量)が小さいぶん、あまり重いものははかれないため、研究室や開発部門などでの使用に適しています。

一方でGP-100KやHJR-33KJSは目量(最少表示量)が大きいぶんひょう量も大きいため、生コンやアスファルト、土質の試験といった用途に適した機種となっています。試料をはかるためにどれだけのひょう量・目量(最小表示量)が必要なのかを、あらかじめ把握しておきましょう。

どんな状況ではかるのか?

流れる水

電子天秤選びにおいては、はかる状況についても考慮する必要があります。

メーカー 型番 防塵・防水(防滴)
機能の有無
エー・アンド・デイ GF-400 防塵あり
GF-3000
GF-6100
EK-12Ki なし
GP-100K 防塵・防水あり
新光電子 HJR-33KJS

上表には6機種の防塵・防水構造の有無をまとめました。例えば埃の多い場所や、あるいは粉体を計量する際などには防塵構造を持つ電子天秤が必要になりますし、水が多い状況や濡れたものの計量が必要な場合は防水構造が必要です。

また汚れなどが付着して水洗いが必要になるような状況であれば、防水構造を備えた電子天秤を選ぶことになります。使う状況に埃が多いのか水が多いのか、あるいはその両方なのかによっても、電子天秤を選び分けるようにしましょう。

何をはかるのか?

電子天秤を選ぶうえでは、何をはかろうとしているのかについても考える必要があります。

メーカー 型番 単位 オプション風防
エー・アンド・デイ GF-400 グラム・個数・%・カラット・もんめ あり
GF-3000
GF-6100
EK-12Ki グラム・個数・% なし
GP-100K グラム・キログラム・個数・%・カラット・もんめ
新光電子 HJR-33KJS グラム・個数・%・カラット・もんめ

上表は6機種それぞれがはかれる単位と、オプションで風防がつけられるかどうかをまとめたものです。

ダイヤモンドリング

例えば宝石のカラットや真珠のもんめをはかる必要があるのなら、そもそもこの2つの単位を計測できないGF-6100は選択肢から外さなければなりません。

また少しの風でも重量値に影響する微量な計量をする場合は、それを防ぐための風防は必須です。したがってそのような場合はオプション風防のあるGFシリーズから、必要なひょう量に応じて選び分けることになります。

はかるための機器はダイトクでまとめてレンタル

必要なはかるための機器は現場によって様々です。トラックスケールだけでいいこともあれば、それ以外の機器が必要になることもあります。しかしそれらが必要になるたび色々な業者に発注していれば、余分な時間や手間がかかってしまいます。各機器の選び分けまでやっていれば、さらに時間と手間がかかるでしょう。

ダイトクへご連絡いただければ、お客様に必要な製品をまとめてご用意させていただけるので、そうした時間や手間を最小限に抑えることができます。ダイトクのレンタルサービスのご利用をぜひご検討ください。

何をどう選べばいいかわからないという方も、お気軽にお問い合わせください。お客様にぴったりの機器をご提案いたします!