ダイトクではトラックスケールの製造・販売以外にも、トラックスケールを含めた様々なはかるための機器をワンストップサービスでレンタルしています。今回はその中から、木材やオイル内の水分量を測定する水分計について紹介します。

INDEX
  1. 水分計は品質管理や機械メンテナンスに必要
  2. ダイトクがレンタルしている水分計
  3. はかるための機器はダイトクでまとめてレンタル

水分計は品質管理や機械メンテナンスに必要

水分計は木材やコンクリート、モルタル、オイル、畳、そのほか穀物や乾麺、乾燥食品や紙、薬品など様々なものの水分量を測定するための機器です。なぜこのような機器が必要になるのかというと、水分量はこうした素材の品質を大きく左右するからです。

材木

例えば木材は十分に乾燥させれば何十年、何百年もの使用に耐えうる頑丈な素材ですが、逆に十分に乾燥させていなければ狂いや反り、割れ、腐れや変色、接着不良、塗装不良の原因となります。

ここで必要になるのが水分計です。柱類として使う木材は水分量が20%以下(スギ、米ツガは25%以下)になると使用上支障になるような狂いや反り、割れが少なくなるとされています。

接着不良や塗装不良に関しては一般的に15%以下、腐れや変色は20%以下の水分量になれば、防止できることがわかっています。製品になる前の段階で水分計を使って水分量を計測し、これらの水準に達しているかを確認しておけば、出荷後や加工後に発生する問題を最小限に抑えることができるのです。

機械設備

あるいは潤滑油や油圧作動油を使用している機械設備に関しては、こうしたオイル内にどれだけ水分が含まれているかによって、機械の寿命が大きく左右されます。なぜなら水分が多過ぎれば機械部品をむしばむバクテリアやサビなどが発生する原因となり、設備の寿命を削ってしまうからです。

これを防止するためには、機械設備のオイル内の水分量を把握し、それが許容量を超えている場合は適切なメンテナンスを施す必要があります。この際に活躍するのがオイル内の水分量測定に対応した水分計です。

前述したコンクリート、モルタル、オイル、畳、そのほか穀物や乾麺、乾燥食品や紙、薬品などにおいても、水分量の把握は品質管理などの点で非常に重要な作業となります。

ダイトクがレンタルしている水分計

このような重要な役割を担っている水分計のうち、ダイトクではケット社の高精度水分計1機種、同じくケット社製の木材用水分計2機種、そしてヴァイサラ社のオイル内水分計1機種をレンタル品として提供しています。以下ではそれぞれの機種の特徴を紹介しながら、木材用水分計に関しては選び方についても解説します。

食品関係・工業製品の高度な分析にはFD-720

水分計FD-720

高度な水分量測定が必要な場合は、FD-720が最適な選択肢となるでしょう。ケット社の赤外線水分計FD-720は粉体、粒体、ペースト・液体、穀類、食品、化成品など様々な性状のものの水分量を測定できる高精度な水分計です。

また単に高い精度での測定ができるだけでなく、測定対象によっては急速乾燥モードを使って大幅に測定時間を短縮したり、測定条件のメモリ機能によって測定の都度条件を設定する手間を省くことができたりと、使い勝手の良さにおいても優れています。

オプションのソフトを使えば測定データをPCで転送することもできますし、オプションのプリンターVZ-330を使えば測定結果をグラフやテキストにして出力することも可能です。

木材の水分測定にはMT-700もしくはHM-520

続いて2機種の木材用の水分計について紹介します。MT-700とHM-520はいずれもケット社の製品ですが、それぞれに特徴があるため、用途や目的に応じた選びわけが必要になります。

色々な樹種を測定するならMT-700

MT-700の大きな特徴は16種の樹種データを記憶しており、測定したい樹種の試料番号を選択するだけで、わざわざ比重値を入力しなくても測定を開始できる点にあります。色々な樹種の水分量を一度に測定する必要がある現場などでは、この機能は測定作業の効率化に役立つはずです。

ただしMT-700は電気抵抗方式の水分計のため、測定の際にセンサー部の針を刺す必要があります。そのため木材の表面に傷が残ってしまうと問題になるような家具や楽器用の高級乾燥木材などには適していません。

高級乾燥木材にはHM-520

一方、HM-520は高周波方式を採用しており、木材の表面にセンサー部を軽く押し当てるだけで測定が完了します。そのためMT-700では対応できないような高級乾燥木材の水分量を測定する場合は、HM-520が適しています。

しかしHM-520はMT-700のように樹種データを記憶していないため、測定のたびに樹種の比重値を入力しなければなりません。そのため比重値を頻繁に切り替えなければいけないような状況においては、この点がデメリットになる可能性があります。

機械メンテナンスのためのオイル内水分測定はMM70

MM70はヴァイサラ社製のハンディタイプオイル内水分計です。機械メンテナンスのためのオイル内水分測定が必要な現場では、この機種が活躍してくれるでしょう。

MM70はオイル内水分計測で15年以上もの実績を持つヴァイサラHUMICAP(R)センサを搭載しているため、あらゆる計測環境において信頼性の高い計測を実現してくれます。そのため本機種はオイルの種類や試用期間、温度などの諸条件に左右されずに正確な水分量計測を行うことができます。

なお、測定データの保存機能が実装されており、オプションのソフトウェアを使えばUSB経由でデータの転送も可能です。

はかるための機器はダイトクでまとめてレンタル

トラックスケール以外にも現場では様々なはかるための機器を必要とします。実際、素材に含まれる水分量によって製品の品質が左右されるような現場では、水分計が活躍します。しかしそれらが必要になるたびにあちこちの業者に発注をかけていたとしたら、余分な時間と手間は増える一方です。

そうした無駄を最小限に抑えたいのであれば、ぜひダイトクへご連絡ください。お客様に必要な製品を、まとめてご提案いたします。

迅速かつ柔軟な対応には自信があります。ぜひダイトクまでご用命ください。