ダイトクではトラックスケールの製造・販売以外にも、トラックスケールを含めた様々なはかるための機器をワンストップサービスでレンタルしています。今回はその中から、騒音の計測を行う騒音計と振動の計測を行う振動計について紹介します。

INDEX
  1. 騒音の大きさを測定する騒音計
  2. ダイトクでレンタル可能な騒音計
  3. 振動の大きさを測定する振動計
  4. ダイトクでレンタル可能な振動計
  5. ダイトクならはかるための機器をまとめてレンタル可能

騒音の大きさを測定する騒音計

車の騒音

騒音計は車や飛行機のエンジン音、工事現場の作業音などの騒音に近いもののほか、防音設備の性能試験など様々な分野の騒音研究・評価にも使われています。計量法の定める特定計量器に該当するため、取引や証明に用いる場合は検定に合格した騒音計を使う必要があります。なおトラックスケールや台ばかりなどの検定の有効期間は2年でしたが、騒音計は5年となっています。

音の大きさを決める要素には、物理的な性質以外に心理的、生理的、主観的な性質も含まれます。このうち騒音計は物理的な性質のみを測定することができます。そのためマンションの近隣騒音トラブルなどでは、客観的な数値を出すために騒音計が使用されることもあるようです。

ダイトクでレンタル可能な騒音計

精密騒音計 NL-52|リオン

ダイトクではこのように様々な場面で騒音を測定している騒音計のうち、1944年創業の老舗メーカーであるリオンの騒音計を合計で7機種レンタルしています。下表はこれらの機種について、それぞれの特徴を一覧にしたものです。レンタル品選びの参考にしていただければ幸いです。

製品名/型番 特徴
普通騒音計/NL-21 ・データ保存のためのメモリーカード付。
・測定周波数範囲20Hz~8000Hz。
・タイマー機能で任意の時間に測定開始、停止が可能。

普通騒音計/ NL-22 ・データ保存のためのメモリーカード付。
・測定周波数範囲20Hz~8000Hz。
・タイマー機能で任意の時間に測定開始、停止が可能。
・実録モニター機能や録音した実音を再生する管理ソフト付。

普通騒音計/ NL-42 ・使いやすさにこだわり、マニュアルいらず。
・大きく見やすい3インチのカラー液晶採用。
・マイクロホン部以外の本体は突然の雨にも対応できるIP54の防水性能。
・測定周波数範囲20Hz~8000Hz。

精密騒音計/ NL-32 ・データ保存のためのメモリーカード付。
・測定周波数範囲20Hz~20000Hz。
・タイマー機能で任意の時間に測定開始、停止が可能。
・見やすいバックライト付カラーTFT液晶採用。
精密騒音計/ NL-52 ・使いやすさにこだわり、マニュアルいらず。
・大きく見やすい3インチのカラー液晶採用。
・マイクロホン部以外の本体は突然の雨にも対応できるIP54の防水性能。
・測定周波数範囲20Hz~20000Hz。
精密騒音計/ NL-62 ・使いやすさにこだわり、マニュアルいらず。
・大きく見やすい3インチのカラー液晶採用。
・マイクロホン部以外の本体は突然の雨にも対応できるIP54の防水性能。
・測定周波数範囲1Hz~20000Hz。
精密騒音計/ NA-28 ・データ保存のためのメモリーカード付。
・測定周波数範囲10Hz~20000Hz。
・オクターブバンドと1/3オクターブバンドの同時分析で計測を効率化。
・見やすいバックライト付カラーTFT液晶採用。

※各機種でオプションによる機能拡張が可能です。

表中の普通騒音計は、屋外や工場、事務所などの環境騒音測定が主な用途となる騒音計を指し、精密騒音計は騒音研究・評価のためにより小さな音を精密に測定することが主な用途となります。そのためどのような用途で計測するかによって機器を選定する必要があります。

また、測定する音の周波数の幅(帯域)に応じた機器の選定も必要です。例えば人間の耳に聞こえる音の周波数(可聴域)は、一般的に20Hz~20000Hz、歳をとるにつれて高い周波数領域の音は聞き取りづらくなるといわれています。

楽器を例にとってみるとバスドラムの周波数は25~80Hz、フルートは250~2000Hzくらいのようです。低い音から高い音まで出せるピアノは、30~4000Hzとかなり幅があり、非常に高い音が出るシンバルは高い音で16000Hz程度となります。

測定しようとする音がどの帯域の音なのかをあらかじめ把握したうえで、適切な機器を選ぶようにしましょう。

振動の大きさを測定する振動計

建設現場

不必要な振動は機械製品の寿命を縮めたり、製品の品質を下げたり、最悪の場合は思わぬ事故を引き起こす要因にもなりかねません。また工場や建設工事、鉄道、自動車などによる振動が周辺で生活する人の生活に悪影響を及ぼしたり、建物に対する物理的な被害を起こしたりすれば振動公害と呼ばれることもあります。こうなるとどれくらいの振動が、どこで起きているのかを特定できるかどうかが、問題解決の要になります。

振動計はこうした振動が引き起こす問題を解決したり、予防したりするための重要なツールとなります。実際に振動計が活躍している分野は以下の通りです。

・機械製品の保守点検
・機械製品の監視
・商品の設計研究
・商品の品質管理
・商品の振動対策
・振動工具や振動を引き起こす乗り物などに関する労働衛生管理
・地震の記録、防災 など

騒音計も様々な分野で活躍していましたが、振動計も実に多種多様な分野で活用されているのです。

ダイトクでレンタル可能な振動計

汎用振動計/VM-83

ダイトクでは振動計のうち、騒音計と同じくリオンが製造している振動計を合計3機種レンタルしています。下表はこれらの機種について、それぞれの特徴を一覧にしたものです。こちらもレンタル品選びの参考にしてください。

なお、表中の振動分析計とは、単に振動を計測できるだけでなく、機械から発生する振動を分析して振動源を特定するサポートができる振動計を指します。異常振動発生時の振動の測定や、その原因の調査にも振動計を利用したいという場合は、この振動分析計が必要になります。

製品名/型番 特徴
汎用振動計/VM-82 ・産業用機械の保守管理・点検のほか、開発段階の性能試験に用いられる。
・加速度(ACC)・速度(VEL)・変位(DISP)をそれぞれ適切な周波数範囲で測定可能。
・重量はわずか320g(電池含む)
汎用振動計/VM-83 ・オプションのサーボ加速度計LS-10Cにより微振動および超低周波振動の測定が可能になる。
・製品検査、微振動計測、設備診断などにも対応。
・加速度(ACC)・速度(VEL)・変位(DISP)をそれぞれ適切な周波数範囲で測定可能。
・4種類の入力端子を持つため、様々なピックアップが接続可能。
振動分析計/VA-12 ・加速度(ACC)・速度(VEL)・変位(DISP)をそれぞれ適切な周波数範囲で測定可能。
・振動の周波数を分析し、振動源を特定することが可能。

※各機種でオプションによる機能拡張が可能です。

ダイトクならはかるための機器をまとめてレンタル可能

現場によってはトラックスケール以外にも様々なはかるための機器が必要になります。しかしそれらが必要になるたび色々な業者に発注していたら、時間も手間もかかってしまいます。そうした面倒を最小限に抑えたいのであれば、ぜひダイトクへご連絡ください。お客様に必要な製品を、まとめてご用意させていただきます。

トラックスケールに関してはレンタル品でもしっかり精度を出してからお貸しできますから、安心して取引・証明にもお使いいただけます。お客様からのご用命をお待ちしております!