老朽化や、家賃削減のための規模縮小、路線変更や増便などに伴って、旅客用の空港スケール(=カウンタースケール)の買い換えをご検討中の方も多いのではないでしょうか。

なかには既製品のスケールを購入しようと考えている方もいるかもしれませんが、長期的な視点で考えるのなら、ダイトクのような長年空港用スケールを作り続けてきたメーカーに依頼することをおすすめします。

今回は、ダイトクの旅客用空港スケールが持つ5つの強みを紹介しながら、その理由を解説します。

「衝撃荷重」にも耐えうる、本格的な耐久性

ダンベルを持つ男性

そっと荷物を置いたときにカウンタースケールにかかる荷重を静荷重、荷物をドンッと勢いよく置いたときの荷重を衝撃荷重と呼びます。

この衝撃荷重はもともとの重さ(質量)の3〜5倍と言われています。つまり体重が50kgの人であれば150〜250kg、20kgの荷物であれば60〜100kgにもなるのです。

カウンタースケールはお客様の荷物を載せるだけでなく、場合によってはスタッフの方がカウンターの中と外を出入りするためのステップ台になることもあるかと思います。カウンタースケールは、そうした日々の業務の中で加わる衝撃荷重に耐えうる耐久性が必要です。

既製品でもカウンタースケールとして利用することは可能ですが、たいていの場合このような高頻度の衝撃荷重に耐えられる強度は備わっていません

一方で、ダイトクはカウンタースケールがこうした環境下で使用されることを長年の経験から知っているため、必要十分な耐久性を備えた製品を提供しています。

とりわけ薄型カウンタースケールは、「薄くなるほど弱くなる」という常識を覆し、従来型と同等の耐久性を実現しています。

この製品はもともと日本航空様のご依頼を受け、スケール本体の高さを低くすることで、手荷物の上げ下ろしの際の腰への負担を軽減するために生まれたものでした。

最初はJALスマイルサポートカウンター(妊娠中の方やシニアの方などのためのサポートサービスを提供するカウンター)に導入され、近年は徐々に全国の一般カウンターに展開されるようになっています。

薄型カウンタースケールは、現状では床下の配線などの問題もあるので、対応可能な空港カウンターから入れ替えが進んでいます。

空港カウンターに溶け込むルックス

空港で荷物の重量を計量する男性

既製品のカウンタースケールの中にも、高頻度の衝撃荷重に耐えられる製品がないわけではありません。しかしその代わり、どうしても産業用の無骨なルックスのものになりがちです。

カウンタースケールはあくまで旅客用の空港カウンターに設置するもの。産業用のスケールのデザインでは場に馴染みません。と言っても、見た目を重視してスケールを選べば、ハードな使用環境に耐えられず、故障のリスクが高くなってしまいます。

ダイトクのカウンタースケールはこうした問題を解決するべく、洗練されたスマートなデザインを採用。薄型化を実現することで、よりすっきりとしたルックスにするとともに、前述したように荷物の載せ下ろし時の労力も大きく軽減しています。

「ぴったりサイズ」を実現するオーダーメイド性

オーダースーツ職人

空港カウンターのスペースはあらかじめ決まっているもの。そして限りあるスペースでも一定数のカウンターを確保したいものです。

こうした要望にぴったり当てはまるカウンタースケールを既製品の中から見つけるのは至難の技。サイズを間違えれば不格好になったり、入りきらなかったりする可能性があります。

その点、ダイトクのカウンタースケールはオーダーメイドなので、ユーザー様の状況に合わせて一から設計・製作を行います。確実に「ぴったりサイズ」が実現できるのです。

計量結果を表示する外部表示器も専用のものを使うため、スタッフ様・お客様両方にとって見やすい環境を作ることができます。

また、空港カウンターのスタッフ様側の床は、電源や通信配線などの都合でOAフロアのように一定の高さに床上げされていることが多いため、既製品のカウンタースケールの高さと合わないケースも少なくありません。

しかしオーダーメイドならスタッフ様側の床の高さに合わせてカウンタースケールを作ることも可能ですし、フラットな場合も薄型カウンタースケールで対応することができます。

誰もが簡単に扱える、シンプルな操作性

CAの女性

オーダーメイドのカウンタースケールには、もう一つ大きなメリットがあります。それは必要十分な機能に絞り込むことで、誰もが簡単に扱える、シンプルな操作性が実現できるということです。

既製品というものは、基本的に「より多くのユーザーに合うように」というコンセプトで作られます。その結果使わない便利機能が搭載されていることが多いのです。これについては、必要以上にハイスペックな電子レンジを思い浮かべていただければ、イメージしやすいのではないでしょうか。

操作性が複雑になると、エラーが起きたときの対処方法について、担当者が変わるたびに細かく指導したり、場合によってはヘルプに入ったりする必要が生じてしまいます。

空港カウンターの担当者様は、定期的に配置換えがあるものです。他にやるべき仕事はたくさんあるのに、スケールの使い方についての引き継ぎに必要以上の時間はかけたくないはず。

その点オーダーメイドであれば、こうした事情を踏まえて「簡単に、正確に、荷物の重さを計量できる」という機能に特化したカウンタースケールを作ることができるのです。

実際、ダイトク製品ならエラー時にも複雑な操作は必要なく、リセットボタンひとつで計り直せるなど、とてもシンプルに作っています。

成熟したネットワークによるメンテナンスへの対応力

日本地図

カウンタースケールは、ユーザー様の営業にとって非常に重要な設備です。故障すればお客様に迷惑をかけてしまいますし、メンテナンスの対応が遅れればリスクはますます高まります。

しかし空港用スケールを取り扱っているはかりメーカーは多くありません。直接メンテナンスに対応できるところとなると、なおさら少なくなります

確かにダイトクは大きな会社ではありませんが、長年空港用スケールを取り扱うなかで、全国各地にあるはかりの保守・管理会社様と協力関係を結んでいます

また、ハブ空港のメンテナンス全般を請け負っている業者様とのネットワークも確立しています

そのため何かトラブルが起きても、提携先と連携をとり、迅速に対応することができるのです。

さらに関西空港、羽田空港、セントレア空港などの大型ハブ空港では、ダイトクのはかりだけではなく他社製の貨物スケールや産業用はかりなどの定期検査も、ダイトクが請け負っていることが多いので、空港の計量事情にも精通しています。そのため、総合的な対応をすることが可能です。

まとめ

空港用スケールという分野は、はかりの中でも特殊な部類に入ります。これは旅客用=カウンタースケール、貨物用=カーゴスケール、いずれの場合も同じです。

ダイトクは長年の経験とネットワーク、そして空港用スケール向けに開発してきた製品があります。もしカウンタスケールでお困りのことがあれば、ぜひ一度ダイトクまでご相談いただければ幸いです。

空港用スケールに関してのお問い合わせは私、井手上(いでがみ)が対応させていただきます。お気軽にご相談ください。