ダイトクはトラックスケールを始めとする製品の納品、何かトラブルが起きた場合の修理・買い替えといったメンテナンス、両方において迅速な対応を心がけており、現に多くのユーザー様や同業他社からも高く評価されています。

とはいえダイトクが何の努力もなしに現在の体制を確立できたわけではありません。ここではダイトクが迅速な納品・メンテナンスを実現するために努力していることを紹介したいと思います。

INDEX
  1. 納品は早い方がいい
  2. でもメンテナンスも早い方がいい
  3. まとめ

納品は早い方がいい

指定製造事業者は納品を早められる

新しく作ったトラックスケールや台ばかりなどの納品が遅いと、ユーザー様の事業に対して悪影響が出かねません。

例えば製造ラインなどの効率化のために新たに導入しようという場合も、効率化が実現するまでに時間がかかってしまいます。だからこそはかりの納品は、なるべく早いに越したことはないのです。

指を立てている男性

はかりの納期を早めるためにメーカーができることはいくつかありますが、その一つとして指定製造事業者の指定を受けることが挙げられます。というのも、指定製造事業者とそうでない製造業者(届出製造業者)では、製造から納品までの手順に違いがあるからです。

計量器を取引や証明に使うためには本来国や都道府県などの公的機関による検定を受け、特定計量器としての証である基準適合証印を付されなければなりません。しかし公的機関による検定を受けようと思うと、どうしても日程調整などで時間がかかってしまいます。

届出製造業者に関しては、この時間がかかる公的機関による検定を受けなければ、特定計量器として納品することができません。そのため納品が比較的遅くなってしまうのです。

一方指定製造事業者は自社内で検定を行い、基準適合証印を付すことが認められており、自社内での工程調整のみで検定(完成品検査)を実施できます。これにより届出製造業者よりもスピーディーに製品を完成させられるため、結果納品までの時間を比較的短縮できるのです。

ダイトクは国内に17社しかない指定製造事業者

ダイトクはこの指定製造事業者のうち質量計第一類の指定製造事業者として指定を受けていて、新しく製作したトラックスケールや台ばかりの検定を自社内で行うことを認められています。

実はこの質量計第一類の指定製造事業者は2017年8月18日現在で国内17社、海外で10社しかなく、大半が大企業の名前で占められています。その中でダイトクは従業員30名ほどと、異彩を放っています。

なぜこんなに指定を受けている会社が少ないのかというと、指定を受けるためには非常に難しい品質管理システムの構築と、それを維持管理するための記録や書類、設備の整備・管理を徹底する必要もあるからです。

基準の内容は主に品質管理の方法や製造技術の基準などですが、品質管理の方法だけでも以下の20個の項目について決められた方法を遵守していなければなりません。

○品質に対する方針
○組織
○経営者による見直し
○品質管理体制
○文書管理
○材料・部品の購買
○外注管理
○工程管理
○完成品管理
○製品の識別及び工程遡及可能性
○検査
○検査状態の識別
○不適合品の管理
○取り扱い・保管・包装および引き渡し
○製造・検査設備
○是正処置および予防的処置
○品質記録
○内部品質監査
○教育・訓練
○統計的手法

しかも項目の根拠となっている指定製造事業者の指定等に関する省令やISO9001規格に「こういう書類を用意して、こういうふうに運用しなさい」といった具体的なマニュアルが書いているわけではないので、各社の担当者が自社に適した形でマニュアル化し、運用できるようにする必要があります。

これには膨大な労力がかかるため、専任の担当者を配置できるような大きな企業でなければ指定を受けるのは難しくなります。そのため国内17社、海外で10社しか指定を受けられていないという状況になるのです。

しかしダイトクは、自社にとってはより品質の高い製品を作ることができるという証であり、ユーザー様にとってはよりスピーディな納品を可能にする指定製造事業者の指定を受けるべく、全社一丸となって力を尽くしました。

結果2010年2月3日付で指定を受けることに成功し、その後も指定を外されることなく現在に至るまで指定製造事業者であり続けています。

他の仕事と並行して、指定を受けるためのマニュアルを一から作るのは、ほんっとうに大変でした……(笑)

でもメンテナンスも早い方がいい

メンテナンス対応が遅いと大きな損失につながる

LOSSの文字の上で頭を抱える人物

確かに納品が早ければ、それだけでもメリットがあります。しかしトラックスケールや台ばかりをはじめとするはかりは、どんなに高品質なものでもいつかはメンテナンスが必要になるものです。

普通に使っていても精度が落ちることはありますし、仮にフォークリフトのツメを台ばかりにぶつけたり、トラックスケールの主桁にトラックをぶつけたりすれば、その時点で壊れてしまうこともあります。

そんな予期せぬ精度の低下や故障に、メーカーが迅速に対応できないとなると、ユーザー様が大きな損失を被る可能性があります。なぜならはかりという道具は、得てしてユーザー様の事業の根幹をなす作業や工程に関わっているからです。

例えばスクラップヤードなどでトラックスケールが正常に動作しなくなれば、取引が一切できなくなってしまいます。工場のラインなどで活躍しているドラム缶充填機のような機械が故障すれば、製造ラインが停止する可能性もあります。

修理や部品交換が必要になればそれだけでもコストが必要になりますが、事業がストップすることによる機会損失はそれ以上になるでしょう。だからこそ、メンテナンス対応のスピードは非常に重要な要素になるのです。

同業他社も驚くダイトクのスピーディな対応力

ダイトクではこうしたメンテナンス対応におけるスピードの重要性を、組織全体で深く認識しています。そのためユーザー様のはかりに何かトラブルがあった場合、状況に応じて関係各所が連携を取り、早ければ当日もしくは翌日までに応急復旧を完了できる体制を整えています。

実際他社から「部品の手配に1週間はかかる」と言われたユーザー様がダイトクに依頼をしたところ、3日後には復旧が完了していたというケースもあります。

しかも3日かかったのも、このケース特有の現場調査や修理後の費用の説明、それを受けてのユーザー様側での見積もり・稟議に時間がかかってしまった結果であり、それがなければ当日か翌日には復旧可能な状況でした。

驚く男性

あるいはトラックスケールの買い替えが必要なケースでも、一般的なトラックスケールメーカーが2日間かけて行う工程を、ダイトクは1日だけで終わらせることができます。

このスピード感はダイトクにとっては当たり前ですが、他社から「非常識だ」と言われたこともあれば、サポートに入る工事業者から「勘弁してくれ。うちの社員はそんなスピードでの作業には対応できない」と言われたこともあります。

ダイトクのスピーディな対応力はもはや文化であり、同時に武器であると考えています。このスピード感は基本的に自社製品でも他社製品でも大きな違いはありません。迅速なメンテナンス対応で損失を最小限にしたいと考えるユーザー様は、ぜひダイトクまでご相談いただければと思います。

まとめ

より品質の高い製品を作ることができるという証であり、ユーザー様にとってはよりスピーディな納品を可能にする指定製造事業者としての指定の確保。そして長年「文化」として培ってきた、同業他社も驚くほどのフットワークの軽さ。

いずれも一朝一夕に確立できるものではなく、気の遠くなるような手間と時間をかけてきたらこそのダイトクの誇りであり、文化であり、武器です。ダイトクは今後もこれらを維持するために精進してまいります。

高い品質と対応スピードを求めるユーザー様は、ぜひダイトクまでご相談いただければ幸いです。

体制を維持し続けるのは簡単ではありませんが、今後も全社一丸となって今の体制を守っていきます!