このたびの台風21号により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
亡くなられた方々には謹んで哀悼の意を表し、一日も早い復旧と皆さまのご平安をお祈りいたします。

弊社製品に関しまして、関西国際空港や六甲アイランドをはじめとする兵庫県岸部を中心に、各所において多くのはかりが水没や強風により故障等の被害を受けました。
これによりユーザー様の荷受け・出荷等の業務に多大な影響を及ぼし、a大変ご不便をお掛け致しました。しかしながら現在はスケール復旧も収束しつつあり、多くのユーザー様が業務の完全復旧に向けて邁進されております。

とりわけ関西国際空港においては、貨物ヤードに1m近い高潮があり、滑走路や旅客ターミナル1階が広範囲に数十cmほど冠水する事態となりました。その結果、関西国際空港における弊社貨物スケールの8割にも及ぶ14台の貨物スケールが故障。そのほかにも多くの設備やインフラが故障しました。航空物流の要衝がストップしたことで関西経済に甚大な被害をもたらしました。

航空貨物を安全に運搬するには、必ずカーゴ(コンテナ)を計量する必要があります。そのため、弊社貨物スケールが復旧しないことにはカーゴを航空機に積載できないという状況に陥りました。この状況を打開するべく弊社では、経済産業省様をはじめ国立研究開発法人産業技術総合研究所様、大阪府計量検定所様、計測器メーカー様と多数様のお力を借り、全社一丸となって関西国際空港の9月21日全面再開のために尽力して参りました。

しかしながら、現段階の復旧はもともと使用していたはかりを流用した応急的な復旧です。高潮により水没してしまったはかりは塩害により急速に錆が発生するため、精度への悪影響が懸念されます。一刻も早い関西経済の正常化のためには、できるだけ早い時期でのはかりの入替が求められております。

そのため、現在多数のユーザー様が入替のご検討をされており、順次製作の工程を進めさせていただいている状態ではございますが、関西国際空港の14台のはかりを含め故障したはかりの数も多く、製作工程が非常に混みあっております。皆様には大変ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い致します。

この度の災害を通じて、はかりは皆様の企業活動になくてはならない製品であり、また日本経済を支える大切な製品であると我々は痛感いたしました。この度のような大きな災害があっても、それを乗り越えて懸命に前に進む皆様を、株式会社ダイトクは全力でサポートし、共に明るい未来へ歩んで行きたいと考えております。何卒今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。