どのような試料、条件にも対応できる測定モードを選べる赤外線の加熱・乾燥による水分計です。乾燥による質量変化量を自動チェックし、乾燥終了を判断しますので、素早く正確に測定が可能です。 含水率試験などにご利用ください。

製品名赤外線水分計
型番FD-720
メーカー名ケット科学研究所

特徴

FD-720は高精度の0.01%と通常の0.1%を切り替えて、水分表示することが可能です。 本器は高精度な測定を実現するため、分解能1mgの天秤ユニット「ユニブロック」を採用し、また乾燥部には新開発の大熱容量625Wの中波長赤外線クオーツヒータを装備しました。 さらに乾燥制御ソフトウェアによって短時間の測定で水分値が得られる「急速乾燥モード」を採用し、測定対象によっては測定時間を大幅に短縮することが可能となりました。
メモリーエリアに測定条件を10種類、記憶することができ、異なる測定条件の試料であっても条件設定をそのつど人力する必要がありません。 本器は高度な水分管理を必要とする品質管理部門や、検査部門の水分計として位置づけられ、高精度な水分管理にお使いいただけます。

※「ユニブロック」は島津製作所の商品名です。

標準乾燥法に最も類似した加熱乾燥・質量測定方式 高精度アルミ一体型質量センサ「ユニブロック」を採用
応答性、温度特性、対衝撃性に優れた信頼性の高い計量ユニット。
新方式のオートテア機構を採用
天秤のゼロ点校正を自動的に取りながら測定を行うため、長時間の測定でも天秤ドリフトは補正され、高精度な測定が可能。
熱源に中波長赤外線クォーツヒータを採用
クォーツヒーター(中心波長2.6µm)は広範囲の試料の乾燥効率に優れ、試料の色による差が出にくく、また、クォーツヒータの寿命は20,000-30,000時間で、これは従来の赤外線ランプやハロゲンランプと比較し5-10倍の長寿命。
さまざまな測定要求に応える6種の測定モードを用意
自動停止、時間停止、急速乾燥、緩速乾燥、ステップ乾燥、予測(比較)測定の6モードを備え、測定試料の乾燥特性に適した乾燥条件の選択が可能。
測定条件(乾燥温度・測定モード)を10種、登録保存が可能
測定条件保存エリアを備え、測定条件をこのエリアに登録することによって、測定準備がよりスムーズに行える。
30秒間の水分変化量(ΔM)を数値とスケールで表示
表示部に水分変化量(ΔM)を表示。終了時期の目安が付けやすく、また測定終了条件を決める際に有効。
質量センサ・乾燥温度の校正が可能
校正時にGLP、GMP、ISOの要求に対応する出力をプリントアウトすることができる。質量センサー、乾燥温度の校正にはオプションの専用分銅を専用温度キャリブレーターが必要。

仕様

測定方式 乾燥減量法(加熱乾燥・質量測定方式)
測定対象 粉粒体・液体・ペーストなど
試料質量 最大120g/任意質量サンプリング方式
最小表示桁 水分率0.01%、質量0.001g
測定単位 水分(ウェットベース・ドライベース)、質量、固形分
再現性(標準偏差) 試料質量5g以上:0.05%(含水率)
試料質量10g以上:0.02%(含水率)
メーカー規定の測定条件および標準試料による
測定モード 自動停止モード、時間停止モード(1~240分または連続:最長12時間)、急速乾燥モード(自動停止または時間停止の選択可能)、緩速乾燥モード(自動停止または時間停止の選択可能)、ステップ乾燥モード(5ステップ)、予測(比較)測定モード
温度設定範囲 +30~+180℃(1℃ステップ)
表示方法 バックライト付きLCD(137×43mm)
外部出力 RS-232Cインターフェース
測定条件保存 10種
データメモリー 100データ
動作温湿度範囲 +5~+40℃、85%RH以下
熱源 最大625W 中波長赤外線クォーツヒーター
電源 AC100~127/220~240V(50/60Hz)
消費電力 最大640W
寸法 220(W)×415(D)×190(H)mm
重量 4.5kg
試料皿 SUS製(直径130mm、深さ13mm)